高千穂峰・韓国岳に笠雲☁天気の急変に注意
8月上旬、通勤途中で霧島連山の一つ高千穂峰に笠雲と呼ばれる雲がかかっていました!
同じ月の下旬には韓国岳でもみられました。
登山や気象、自然に精通している方なら「おや!?」と思う雲なのですが、この雲と天気には大きな密接した関係があります。
それは、「この雲が発生すると、天気が崩れる」ということです。
この雲が発生する要因は、「上空に強い風がある」「湿った空気が多く存在している」ということです。
この二つを簡潔にいうと、「雨を降らせるモチベーションがある」ということ、つまり「大気の状態が不安定である」なのです。
よくお天気コーナーで聞きませんか?
大気が安定→晴れ🌤
大気が不安定→雨☔
という考え方があります。(細かく言うと正確ではありませんが…。)
この雲が伝えていることとは、「これから天気崩れるかもしれんよ~」ということなのです。
実際、この写真を撮影した日は両日とも霧島市内では雷を伴う雨が降りました。
ご存じの通り、霧島連山は日本でも有数の降雨地帯です。
中でも梅雨時の6月は鹿児島市内でおよそ500ミリの雨が観測されるのに対し、霧島連山(えびの高原)ではおよそ1000ミリ近い雨が毎年観測されます。
霧島連山は景色が良く、気軽に登れる山として知られていますが、突然の雨やぬかるんだ土で足を滑らせて救助を要請するという事象が今年の夏も多くありました。中には死亡事故につながったケースもあったそうです。
ぜひ登山をされる際は登山届を提出し、最新の気象情報をご確認のうえ登山をしてください。
ただし、気象情報と実際の現場の体感には相違があることが多くあります。
このような現象を見かけたときは一呼吸をして、天気が崩れるということを念頭に置いて「引き返す」という選択をすることをお願いいたします。
最後はお願いになってしまいましたが、このような面白い現象がみられるのも霧島連山の特徴です。
ぜひ観光される際には霧島連山やまわりの雲にも注目してみてください!