2018,3,10 霧島山(新燃岳)火山の状況に関する情報提供について(お知らせ)for English
第2報 平成30年3月10日9時00分
霧島山(新燃岳)火山の状況に関する情報提供について(お知らせ)
平成30年3月10日05時05分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台
***見出し***
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を切替>
新燃岳では、本日(10日)爆発的噴火が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が1800mまで飛散しました。今後、火山活動がさらに活発化するおそれがあるため、警戒が必要な範囲を新燃岳火口周辺の概ね3kmから概ね4kmに拡大します。
<噴火警戒れ別3(入山規制)が継続>
***本文***
- 火山活動の状況及び予報警報事項
新燃岳では、噴火活動が活発化しています。本日(10日)01時54分と04時27分の爆発的噴火では弾道を描いて飛散する大きな噴石が1800mまで飛散しました。噴煙は最高で火口縁上4500mまで上がりました。
地殻変動では、昨日(9日)18時頃から新燃岳方向が隆起する傾斜変動がみられています。
火山性地震は多い状態が続いており、引き続き、前24時間で200回を超えています。浅いところを震源とする振幅の大きな低周波地震も引き続き発生しています。
現在、新燃岳の火口内は溶岩で覆われ、火口の北西側の一部では高温の溶岩が現在も流出しています。
今後、更に活動が活発になる可能性があります。新燃岳火口から概ね4kmの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では流下する火砕流に警戒してください。
- 防災上の警戒事項等
弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね4kmの範囲まで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね4kmの範囲では警戒してください。
風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
2011年と同様に爆発的噴火に伴う大きな空振による窓ガラスの破損の可能性がありますので注意してください。
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が、非常に多い状態となることもあり、風下側では流下する火山ガスに注意するとともに、地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも注意してください。
また、降灰が続いていることから降雨時の土石流にも注意してください。
■新たに追加された規制
〇道路交通規制
・県道1号線の一部(霧島いわさきホテル上~えびの高原)
・県道480号線の一部(湯ノ野口~高千穂河原)
・市道永池湯之野線の一部(霧島ペンション村~県道104号線)
〇規制区域内及びえびの高原の施設の営業状況
・高千穂河原ビジターセンター 休館
・国民宿舎霧島新燃荘 休館(リニューアル中の為)
・国民宿舎みやま荘 休館(リニューアル中の為)
・えびのエコミュージアムセンター 通常営業
・足湯の駅えびの高原、りんどう(バス停前売店) 通常営業
・国民宿舎えびの高原荘(立ち寄り湯含む) 通常営業
※他の霧島市内の宿泊施設および観光関連施設は3km圏外につき通常通り営業を行っています
○利用できる登山道
・えびの岳
・池巡りコース(白紫池~六観音御池展望台までのコース)
・栗野岳
・アバンダント白鳥郷土の森~甑岳
■継続している規制
〇道路交通規制
・県道104号線(霧島公園小林線)の一部(新湯三叉路~高千穂河原)
・県道1号線(えびの高原~小林線の一部)
※県道30号線(えびの市~えびの高原)は通常通り通行できます。
※市道永池~湯之野線を利用して、霧島ペンション村への通行は可能です。
※上記規制に伴い、霧島連山周遊バスは平成30年3月2日始発便から運休となりました。
〇新燃岳から主要な地点までの直線距離について(Googleマップにて計測)
- 県道1号線から県道104号線(新湯温泉)の分岐点 約3.4km
- 霧島温泉市場(丸尾交差点) 約5.9km
- 霧島神宮 約5.8km
- 霧島市観光案内所 約6.5km
- 鹿児島空港 約19.9km
- 霧島市役所 約22.1km
※随時情報が更新されますので、最新情報は下記ホームページをご覧ください。
気象庁噴火警報・予報:http://www.jma.go.jp/jp/volcano/
宮崎県 :http://www.pref.miyazaki.lg.jp/index.html
※「霧島山の登山道規制図」「霧島市内広域マップ」は、こちらよりカラーでダウンロードしてご確認いただけます。2018,3,10 霧島山の登山道マップ 霧島市内広域マップ 2018,3,10