天孫降臨御神火祭
霧島神宮の大祭、「天孫降臨御神火祭」。今年も厳かに執り行われました。
これは、霧島神宮の御祭神ニニギノミコトの天孫降臨の道しるべとして御神火を焚いてお迎えした故事に由来する祭事で、高千穂河原古宮址の斎場において夕闇迫る頃鑚り火により採火した御神火をうず高く積み上げた薪に点火。火柱を立てて燃え盛る御神火の前で神職が大祓詞を奉唱し、参列者の願いを託した祈願札、絵馬が焼納され世の中の不浄が祓い浄められます。また同時刻に高千穂峰の頂上でも斎行されます。祭典終了後には霧島九面太鼓、霧島神楽の奉納もあり、御神酒やお餅が振るまわれる祭事です。
今年はあいにくの天候で、高千穂峰山頂での祭事はできませんでしたが、高千穂河原の斎場には大変多くの方がお越しでした。濃い霧に包まれ、夕暮れの河原はより一層の幻想的な雰囲気に覆われていました。
毎年11月10日17時より催される天孫降臨御神火祭。いよいよ今年もあと少しになったのだなぁと感じさせてくれました。
ちなみに、高千穂河原の紅葉はまさに見ごろを迎えていましたよ。ムラサキシキブの実も鈴なりでした。
短い秋を探しに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
高千穂河原ビジターセンター
鹿児島県霧島市霧島田口2583-2
0995-57-2505 センターの営業は9時~17時、駐車場有料